五右衛門風呂を解体しました。
正式には長州風呂というそうです。
五右衛門風呂というのは底が鉄製で側は木の桶になっています。
長州風呂は全体が鉄製です。
現在ではこの長州風呂が五右衛門風呂と一般的に言われています。
鉄でできているのに錆びないのは使っているうちに表面に酸化被膜
ができるからだそうです。
横に立てかけてあるのは窯の底に敷く底板です。
木でできています。
窯の下で火が燃えていますから、直接窯に足を下ろすことはできません。
それでこの板を敷きます。
私の家では「げすいた」と言ってました。
「下水板」とでも書くのでしょうか。
底に敷いた状態です。
この上に乗っかってお湯に浸かります。
今の風呂に比べれば入りにくくて不便ですが、これがよく暖まります。
下に薪の残り火がありますし、窯の余熱でお湯が冷めません。
下から暖かい湯が循環してくれます。
ただ、誰かが薪をくべて炊かないとお風呂は沸きません。
私の世代の人なら風呂を沸かす当番だったという人がいると思います。