家に使われる構造材です。
杉と桧です。
当社では、吉野の杉と桧の天然乾燥材で家を造ります。
1件の家の価格のうち、この構造材が占める割合はどれくらいだと思いますか。
当社では約40坪の家で約200万円程かかります。
40坪の家と言えば家全体の価格は2500万から3000万位になります。
その中で構造材が占める割合は1割以下です。
当社の場合、吉野材を使うのでこれでも構造材の価格としては高い方です。
他社ではもっと安いところがあるはずです。
200万円といえば少し高価なシステムキッチン並みの価格です。
皆さんは高いと思いますか、それとも安いと思いますか。
構造材は字の通り家の構造を支えるものです。
これがないと家は成り立ちません。
昔の家は、この構造材にかける割合はもっと大きかったのではないでしょうか。
造り方自体が細い構造材で済むようになったせいもあります。
他に費用をかける部分が増えたというのもあります。
目に見える部分や流行の設備機器などです。
昔の家は木自体が意匠として使われていましたし、大きな構造材が
ふんだんに使われていました。
無用に大きな材は必要ではないですが、この大きな材は古くなっても
古材として使うことができます。
現代建てられている家はどこを見ても再利用できそうな構造材を使っている家は
見当たりません。
最近、建て替えにあたって古い家の構造材を使ってほしいという人が増えてきた
ように思います。
「祖父が山から切り出してきたから」
思い入れのある家は長持ちします。