今日は公共工事の検査に立ち会ってきました。
シュミットハンマーによるコンクリートの強度検査です。
「シュミットハンマー」ご存知の方もいるともいますが、
コンクリートの強度を推定するための道具です。
コンクリートはどの構造物も強度が指定されています。
打設時に強度を計るためにテストピースを採取してその
破壊検査もしますが、現地でも簡易な方法で確認をします。
非破壊の検査なので、構造物を傷めずに測定できる
測定が簡単
多数の測点が行える
一方、精度が落ちる
湿度や表面の粗さで誤差が出る
(測定前に雨などが降ると数値が小さくなります)
構造物の厚さが薄いと正確な値が出ない
簡易なだけにデメリットもあります。
公共の工事は管理項目が多く、それなりに検査も実施されます。
それに比べると、民間の仕事はそこまで管理できていないのが
実情でしょう。
どれだけ正確なものを造るかという点では、住宅建築も公共工事
も同じはずなのですが、力の入れる部分が違います。
公共工事は、電子入札のなったとはいえ工事を取るための営業は
必要とされません。
しかし、いざ仕事となると細かく管理することが要求されます。
民間の住宅建築は、仕事を取るための営業が必要です。
勝手にお客さんが来てくれることはありません。
しかし、建築工事自体はそれほど細かく品質管理しているわけで
はありません。
中には、これは民間の住宅建築にも必要だろうと思う品質管理項目
もあります。