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今施工中の公共工事でのコンクリートの品質検査です。

これを見るとなぜかいつも学生時代を思い出します。

習ったことをそのまま現場ですることと言えばこれくらいかな

と思うからです。

左から空気量の測定、スランプ値の測定、テストピース

と言います。

空気量は、細かい気泡が生コンの中を流動することで

コンクリートが隅々までいきわたるようになるという効果が

あります。

これによって単位水量を減らすことができ、中性化を緩和する

効果もあります。

一方、あまり多すぎると強度が低下してしまいます。

スランプ値は、バケツの形をした容器にコンクリートを詰め込み

ひっくり返したところで、

どれくらいコンクリートが崩れるかを計るもので、大きいほど

コンクリートも打設しやすくなりますが、これも強度が低下します。

ダムのような大きな構造物に使うコンクリートはほぼ下がりませんが

住宅などに使うコンクリートは比較的柔らかくなっています。

そうでないと、細かい鉄筋の間までコンクリートがいきわたりません。

土木工事に従事している人は、住宅用のコンクリートは柔らかすぎて

大丈夫かと思われるようです。

テストピースは、1週間後と4週間後に圧縮試験にかけて圧縮強度を計る

ためのサンプルです。

民間工事では実際現場でこのような試験採取はしませんが、公共工事では

義務付けられています。

公共工事はいろんな品質検査を要求されます。

民間工事ではしない品質検査の中には必要なのではないかと思われるものは

あります。

柱状改良工事などがそうです。

セメント系固化剤とその土地の土とを混ぜ合わせることで柱状のコンクリート

構造物をつくるのですが、公共工事ではサンプルを採取して六価クロムが生成

されていないかを検査します。