式台のようですが、式台ではありません。
床と同じ高さに設置してあります。
施工するまでは、てっきり土間と床の中間くらいに取り付
けるつもりだったのですが、よく確認してみると、床と同
じ高さで良かったようです。
かなり大きな杉の板です。
杢目や形も気に入ってもらったようです。
式台の由来は、武家屋敷で来訪者が土間に下りることなく
駕籠に乗れるように設けられた板の間です。
日本は湿気が多いので、床を高くする傾向があります。
床が高くなると玄関の上り框が高くなります。
今では、この段差を緩くするため設けられるものですが、
最近あまり施工例を見なくなりました。
玄関のポーチで高さを稼いで、玄関土間を高くして段差を
解消しています。
式台は、この板の下に普段使いの靴などを収納するという
使い方もあります。
また、式台があると玄関の格式が高く感じられますが、現代
の家は全体に玄関が小さくなってきています。
できるだけ、生活空間を有効に使おうする考え方が増えたから
ですが、人との付き合いも少なくなっているのかもしれません。