リフォーム工事が終わり今日お引渡でした。
リフォーム前の家は新建材で造られた家でしたが、自然素材
の家に仕上がりました。
自然素材を使った家造りは今やどこの工務店でもしています。
新建材でも作るし自然素材でも造る という工務店もあります。
当社は、12年ほど前にこの自然素材を使った家づくりを始めました。
当時はまだ自然素材だけで家づくりをしている会社は少なかったと
思います。
自然素材を使うということは、大工さんが道具を使って加工してくれ
ないと造れません。
新建材のように部材を組み立てれば作れるものではありません。
そんな大工さんがいたからこそできたことです。
それまでハウスメーカーの仕事をしていましたが、かえってこのような
仕事の方が楽しそうにしていたのを思い出します。
年配の大工さんが多かったのでこんな仕事で育ってきたからでしょう。
一方、今の大工さんはそんな環境にないので最初からメーカーの組み立
てるだけの仕事についてしまうことが多いです。
ある意味、本来の大工さんの仕事を知らずに経験を積んでしまうのは、
気の毒かもしれません。
当社は今でも、構造材は墨付け・手刻みで加工しています。
プレカット全盛の時代ですが、プレカット工場も設備導入の補助金で成り
立っている部分があります。
もし、この補助金がなくなり今のような低価格で加工できなくなったとき
墨付けや手刻みのできない大工さんでは、家は作れなくなります。
能率優先の時代ですが、この技術もなくてはならない技術です。