大黒柱、元は伝統的な日本建築の家で土間と床上
との境目の中央にある柱で、ケヤキ材などを使った
太い柱です。
大黒柱と言っても必ずしも棟木を支えるような役目
はせず、構造上よりも象徴的な意味で重要視された
ものです。
大極柱と書くこともあり、田の字の間取りの場合、
中央の交差点に建つ柱を指すこともあります。
100年以上経過しているような古民家などはケヤキ、
楢、クリ、カシなど今では高価な広葉樹が良く使われ
ていますが、藩政時代(江戸時代)には民家に使用する
木材に制限があり針葉樹の使用が許されず広葉樹を使わ
ざるを得なかったという理由もあるようです。
当然、広葉樹は固いので加工は大変だったようです。
最近では、リビングなど家族の集いの場に設けられることが多く
独特の存在感があって安心感をもたらしてくれます。
周囲の柱よりも当然太く大きいので、部屋の大きさとのバランス
などを考えて太さを決めた方がいいです。