最近、住宅の建築現場でもよく使われるようになった漆喰。
自然素材を謳う工務店では当たり前のように使っています。
この漆喰 本来は消石灰に海藻「のり」や「すさ」
を混ぜて作られます。
耐久性、耐火性に優れるので、お城や蔵によく使われました。
本来の漆喰は、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して自然に
固まります。
(珪藻土は固めるための材料が必要です。)
アルカリ性でカビが発生しくい。
吸放湿性能は珪藻土の方が上です。
珪藻土ほど多孔質ではありません。
酸化チタンを含んでないので、光触媒の効果はありません。
表面が平滑(でないものもあります)なので汚れにくい
しかし、現代の漆喰はひび割れを防止するためや施工のしやすさ
を求められるため添加物が使われています。
その添加物によっては、本来の性能を損ねてしまったり、自然素材
だから体に良いと思って使っているのに有害なものを含んでいる
場合もあります。
食品でも同じようなことが言えます。
味噌などはそうですね。
昔は通り土間のお勝手側に樽が置いてあってその中で味噌を発酵させて
いた記憶があります。
しかし今は、カビを防ぐためや賞味期限を延ばすためにいろんな添加物
が入っています。
ほとんどの現場では、メーカーが製造した調合済みの漆喰が使われます。
工務店側も施工しやすく色彩も豊富にあるので、つい使ってしまいますが
疑問に思われたなら本来の漆喰で施工してほしいという意思は伝えましょう。
まだ、昔ながらの ふのりを焚いて漆喰を作ってくれる職人さんはたくさん
いますから。