板貼りの壁は、もともと外壁の土壁などを保護するために
使われたものですが、日本の場合単純に板を貼るのではなく、
重ね貼りにしたり、縦に押さえ縁を取り付けたりとデザイン
に凝ったつくりにすることが多いです。
写真は、鎧壁と言って下見板貼りになっています。
自然素材で落ち着いた外観になりますし、腐朽したり破損
したりしても材料は簡単に手に入ります。
工業製品だと、製品を取り寄せたり少しの補修でも数人の
職方さんが必要になったりしますが、これなら大工さんが
来れば直すことができます。
家を建てるならこんな外観にしたいと思う人はたくさんいる
と思いますが、実際施工するとなると材料費、施工費ともに
かなり高額になります。
家づくりのどの部分に費用をかけるか、住む人の考え方に
よるものです。
ただ、この板貼り 防火地域では下地が防火構造になって
いるか特殊な防火処理をした材料で施工することになります。