昔、通り土間や竈があったような家はほとんどリフォームされて
新建材を使った台所に変わっています。
生活の様式が変わって、通り土間や竈が使いづらくなると床を組んで、
流し台を設け、壁をプリント合板で貼ってもらえば、寒さはしのげるし、
土間に下りて炊事することもなくなり、当時にしてみればありがたい
ことだったでしょう。
ところが最近は、それを元に戻そうとするリフォームが増えている
ようです。(と言っても竈までは作りませんが)
今の住宅にはないもの(昔のもの)を求める人が増えたのでしょうか。
そんな家は、元に戻そうとしても既存の梁などは切り飛ばされて無くなって
いたりすることが多いですが、今回、伺った家はほとんど既存の構造材は
傷めずに内側に箱を作ったようにリフォームされていました。
いつか元に戻すことがあるだろうと考えてくれたのか、構造は傷めるもの
ではないと判断してリフォームしたのかわかりませんが、今からリフォーム
する側にとっては助かります。
家の中には、雨戸を開閉するためのこんな開口も設けてありました。