昨日は、滋賀県で全国古民家再生協会の地区大会でした。
地区大会の中での基調講演は、滋賀県立大学の高田氏の話でした。
この方は、耐震パネルの研究をされています。
木製の格子パネルは、すでに在来工法では耐力壁(筋違や合板の入った壁)
として認められているものがあります。
この方の研究は、伝統構法に採用できる格子のパネルの研究です。
一般的な合板や土壁、筋違の入った壁は30分の1以上傾くと
耐力は降下する一夫ですが、講師のパネルはそれ以上傾いても耐力
を保持することを表しています。(赤い線が格子パネル)
また縦横に格子が入っているので上からの加重も支えてくれます。
また、普通耐力壁は、横架材間(土台から梁または梁から梁)
にまたがる必要がありますが、格子パネルは窓などの開口の上下
にも使用可能です。
同じ壁を作るにしても格子ならばそれほど圧迫感はありません。
風も光も通すことができます。
これが数値的に計量できるようになれば、伝統構法の耐震にも
いろんな可能性が出てくることになると思います。