住宅の価格は工務店の場合、工事原価×工務店経費ですが、
ハウスメーカーの場合、工事原価×本社経費×工場経費×支店経費×施工会社経費
となります。
当然ハウスメーカーの方が高くなりますが、大量販売のためのTV宣伝やカタログ
数千人の営業マンにお金がかかるのは事実です。
と言って、工務店はハウスメーカーの半額で家が建てられるかというとそんな
こともありません。
やはり、この大量生産できるから原価を思いっきり絞ることができるのでしょう。
ただ、大量生産するには大量に生産できる材料を使わなければなりません。
天然の無垢材などは、到底使うことができません。生産も製材も間に合いませんから。
ですから、工務店の強みというと大量生産できないもので住宅を造ることができる
という点かも知れません。
このハウスメーカーという企業自体世界的には、あまり例がないようです。
全国的に住宅を造る会社があるというのは、日本特有のものです。
実際、日本には6万から7万の工務店があるといわれていますが、そのうち
9割が年間新築供給戸数10棟以下の小さな工務店です。