長期優良住宅の目的は、フロー(新築)からストック(保存)へ
ということで、住宅を長く使うことで環境問題に貢献したり
中古住宅市場を活性化していくことです。
そのための住宅の性能として耐震性(等級2以上)、断熱性(等級4以上)
耐久性(劣化対策等級3以上)、維持管理(等級3)、住宅履歴の保全
があります。
これで住宅が長持ちするかどうかは別としてこれらの性能を持たせることが
必要になります。
当社の場合、長期かそうでないかの住宅では、35坪程度の家なら総額で
50万から60万くらいの差が出ます。
当初の資金計画からするとこの差は大きいかも知れません。
しかし長期優良住宅には優遇措置というのがあります。
住宅借入金の年末残高の限度額が1000万づつ大きくなる。
ローンを使わない人は、性能強化費用の10%を所得税から控除する。
登録免許税が一般は0.15%に対して長期は0.1%
不動産取得税の控除額が一般 1200万 に対して長期は1300万
固定資産税が一般が3年間1/2に対して長期は5年間1/2
といった優遇があります。
目の前の資金計画で頭がいっぱいになりがちですが、こういった優遇措置や
今後の住宅の傾向も考えて検討しましょう。
こちらの説明不足か引き渡してから「うちは長期じゃなかったんですか。」
と言ってこられるお客さんもおられます。
今後どうなるかはわかりませんが、今は国が進めている政策です。
数年後には、「すべての住宅をこの仕様で」となるかもしれません。