ほとんどの木造住宅に使われているべた基礎という基礎です。
底板全体を鉄筋コンクリートで固めるのでいかにも丈夫そうに見えます。
それに比べると布基礎は、基礎の立ち上がりの下にフーチンという少し
幅の広い基礎が支えているだけなので、べた基礎に比べると少し弱い感じ
がします。
プレハブのメーカーさんはどういうわけか布基礎が多い(全てかも)です。
それは、木造の場合は、耐力壁を分散して設けることができるというか
あまり大きな耐力壁を設けられないのですが、軽量鉄骨の耐力壁は、
木造の倍くらいの耐力壁を設けることができます。
となるとそれを支える基礎は、縦に成が高い基礎が必要になります。
それには布基礎の方が有利なわけです。
べた基礎だから丈夫という宣伝文句がありますが、それぞれ理由があって
採用しているだけです。
また、どちらが施工費が高いかと言われると、コンクリートの量は、
べた基礎の方が多いですが、手間としてはべた基礎はコンクリートを
底板と立上りの2回で済みますが、布基礎は、底板と立上りと防湿の土間
の3回になります。(底板と立ち上がりを一体で打つところもありますが)
ただ、軟弱地盤にはべた基礎の方が有利になることはあります。