家づくりを考え始めるとほとんどの人は、ハウスメーカーなどの
モデルハウスを見に行くと思います。
しかし、ほとんどのモデルハウスは、規模も大きいですし設備や
仕様もいいものを使っています。80坪くらいのモデルハウスも
ありますが、実際建てられるお客さんの希望は30から40坪くらい
ですから、同じようなものが建つわけがありません。
また、ハウスメーカーの場合は、注文住宅とはいえ規格住宅ですから、
仕様も限られた中でしか選べませんし、それほど自由に間取りや外観
を変更することはできません。
当社のモデルハウスも同じようなことが言えるのかもしれません。
普通の人が建てられる家を想定して計画したつもりです。
しかし、木の家を強調するために外部に木製建具を使用しています。
もちろんそれをそのまま採用する人もいますが、やはり「高いんでしょうね」
となる人もいます。造作材(窓枠や出入り枠)も桧を使っています。
このヒノキも杉でいいという人がほとんどです。
薪ストーブも置いています。誰もが設置できるものではありません。
近隣の環境もあれば、予算の都合もあります。
システムキッチンの扉を既製品から無垢の木(タモ)に変えています。
数えてみれば、普通は採用しないような仕様のものがあります。
しかし、どの部分も全てではないけれども採用するお客さんはおられます。
モデルハウスは「夢を持たせるパンフレット」のようなものと言われますが、
どれか一部でも実現できればそれはそれで楽しい家づくりができます。