「大工の七つ道具」というのがあります。

差金(サシガネ)

墨壷(スミツボ)

手斧(チョウナ)

鋸(ノコギリ)

玄翁(ゲンノウ カナヅチ)

鉋(カンナ)

鑿(ノミ)

です。

差金、墨壷はさすがにどんな大工さんも使います。

スミツボと言っても今は簡易な墨壷がほとんどで

昔ながらの水糸を手で巻き取る彫り物をほどこした

墨壷はあまり見かけません。

手斧は構造材を刻むとき、丸太を加工するときに使

いますが、プレカットでは使うことはありません。

鋸はほぼ電動丸鋸ですが、金づちとともにこれが

なくては仕事ができません。

あまり使わなくなったのが鉋と鑿です。

木材を仕上げたり、溝や穴を掘ったりということが

なくなりました。

加工しなくてもいい新建材がたくさん流通している

からです。

当社では大工さんがこれを普通に使っています。

刃も砥石を使って研いでいます。

時代劇でたまに大工さんが大工道具を箱に入れて肩に

担いでいる場面があります。

あれで足りたんですね。

時代は変わって便利で効率のいい機械や道具がたくさん

開発されました。

今では七つ道具と言えば

差金、墨壷、丸鋸、インパクト、エアーガン、コンプレッサー、

スライド鋸になっているかもしれません。

これでは道具を運ぶにも車がないと積めません。