現地調査に伺った家です。

リフォームしてからそれほど経過していないと思います。

10数年でしょうか。

まだ新しくクロスもきれいです。

束は表しにしてますが梁は石膏ボードを貼ってクロスで

包んでいます。

今なら梁はすべて表しにしたでしょうね。

反対にずっと以前のリフォームなら勾配天井にもしないで

平天井で全て隠したかもしれません。

同じ家でも年代によってリフォームの仕方は変わります。

暮す人の考え方か、施工する側の意向か、時代を反映するん

でしょうね。

テレビの影響も大きいみたいです。

何かの番組で取り上げられるとそれがそのまま流行になる

こともあるみたいです。

今は古民家のリフォームが盛んに行われています。

工務店に限らずメーカーさんも施工しています。

物件として大きな家が多いので業界にとってはいい市場です。

いつから、何がきっかけだったんでしょうか。

当社は10年程前に古民家再生協会を立ち上げました。

そのきっかけは知り合いの工務店さんが古材を使ったモデル

ハウスを持っていて、そこを見学させてもらってからです。

古材を使ったこんな家づくりができるのかと興味を持ちました。

どうもその頃から古民家という言葉が出回ったように思います。

当時は古材も「ふる材」でした。

新築の家に使おうものならクレームになりかねませんでした。

時代の変遷というのは本当に早いですね。

この古民家ブームもいつまで続くでしょうか。

個人的には長く続いてほしいですが。

伝統工法という工法は受け継がれていく構法だと思います。