リフォーム工事で在来の浴室を解体しています。
浴槽を土間に据えて、壁と土間をタイルで仕上げている浴室
ですが、ユニットが普及するまではどの家もこのように造っ
ていました。
ユニットとなると施工はほぼ1日で済みますが在来のころは
仕上げるのに1週間ほどかかりました。
在来の浴室のデメリットは防水処理が完全にできていない
ことです。
ブロックを積み上げて壁を高くしてありますがそれでも水
は回ります。
その昔浴室などの水回りは母屋とは別棟で造りました。
それだけ水を嫌ったんですね。
しかしそれでは生活が不便なので母屋の中に浴室を取り込む
ことになりましたが、当時はまだ防水の技術が行き届きませ
んでした。
なまじタイルが貼ってあると水を掛けても大丈夫と思われがち
ですが、タイルの目地から水が回ります。
下地が木材では無理です。
タイルも団子貼りという手法で施工されていますが、実際は
タイルの裏には空隙ができます。
そこに水が回ります。
今ではボンドを使った圧着貼りが主流になっています。
現代でもユニットを使わずに現場施工することはありますが、
防水処理には気を使います。