日本人の生活には「畳む」ものがたくさんあるという話。

卓袱台、座卓、布団、風呂敷、扇子などです。

写真の部屋の左隅に立てかけてある衣桁(いこう)も

そうなんですが若い人は知らないかもしれません。

衣服を掛けるものですが、衣(ころも)の桁(けた)と

書いて衣桁です。

どれも畳めばコンパクトになり持ち運びも楽で簡単に収納

できます。

朝は布団をたたんで押入に収納し、卓袱台を出せばそこで

食事ができます。

押入付きの部屋があればそこで十分生活できました。

ですから日本では部屋を6畳間とか8畳間と広さで表現する

ことが多いです。

しかし西洋では部屋の使い方が決まっていてベッドを置けば

寝室、テーブルを置けばダイニングと部屋の機能を家具で決

めます。

近年日本の家も西洋風になっています。

限られた部屋を多用途に使うというのが面倒になってきたの

でしょうね。

ウォークインクロゼットなんかもそうです。

衣服も折りたためば小さくなって箪笥に収納できて収納も少な

くて済むのですが、パイプハンガーに掛けておくのが一般的に

なりました。

新しい家に暮らし始めて不便に感じるアンケートの上位がいつも

この収納です。

少し昔の人に習って収納の仕方を見直してもいいのかもしれません。