木造軸組み工法の家にはいろんなサイズの木が使われます。
柱は105角または120角がほとんどですが古民家には135角
や150角の柱も使われています。
大黒柱になると300角や400角くらいのものまであります。
は梁や母屋など柱に合わせた幅の材が多く高さ(成)は柱間隔
により変わります。
2階の床に使われる梁はだいたい柱間の12分の1から15分の1
になります。
柱間が2間(3640)なら240から300となります。
古民家になると2間も3940,3980といった寸法となります。
現代ではメーターモジュール(2間で4m)もあります。
床組みに使う土台は120×120、大引は105×105または90×90
根太は60×60、60×45、45×45あたりです。
昔は真壁の部屋が多く柱、梁、桁、母屋といった構造材だけが
使われていましたが、大壁になると壁の下地に胴縁、間柱、半柱
が使われるようになりました。
胴縁の規格は15×40-4000、間柱・半柱は柱サイズ120なら
120×30-3000、120×45-3000といった寸法になります。
胴縁は内壁の石膏ボード下地や外壁のサイディングや板貼りの下地
にも使われます。
内壁の胴縁は使わない家もあります。
集成材の柱では変形がほぼないので柱に直に石膏ボードを貼ること
もあります。
半柱は柱が立たないところの壁のジョイントになるところに使われます。
間柱・半柱は出入り枠やサッシ取付時の縦材や横材としても使われます。
野縁(35×35-4000)は天井下地に使います。
野縁、胴縁は使い勝手がよく他にもいろんな下地に使われています。
全てセンチ、ミリで表示していますが実際現場では大工さんが
「尺、寸、分」で言います。
センチ、ミリしか習わない時代ですが木造住宅の現場では「尺貫法」
です。
業界に入った当初は材料を言われるたびに頭の中で換算していました。