当社では新築もリフォームも杉や桧を使った家づくり
をしています。
壁や天井もクロスを使うこともありますが杉の羽目板
や漆喰、和紙で仕上げることが多いです。
それでもたまにお施主さんの依頼で新建材のフロー
リングを使うことがあります。
杉や桧と言えば節があるかないか、厚みが15ミリか
24ミリ、30ミリといったくらいの種類しかありません。
しかし新建材のフローリングは種類が多いです。
各建材メーカーさんが競うように新しい商品を出してきます。
そして数年もすれば廃番ということもあります。
多くの中から選ぶというのがまたいいのかもしれません
がどれを提案させてもらうべきか迷います。
昨日施工させてもらったフローリングです。
さすがに完成品という感じで無垢材と違って光っています。
表面も固く無垢材のように簡単に傷がつきません。
木目も均一です。
これが無垢材だと全く同じ杢目というのはあり得ません。
このフローリングの木目はシート、突板、挽板という種類
があります。
シーとは木目模様のプリントを貼ったものでほぼ純粋な木
はありません。
突板は木を0.2~0.4ミリくらいの厚みにスライスしたものを
機材の上に貼り付けたもの、挽板は2ミリから4mmくらいの
板を張り付けたものになります。
いろんな工程を経て造られていますから、よくこの価格で
販売できるものだと思います。
もちろん中には杉や桧の板よりも高価な床板もあります。
杉や桧の床板を使う家が増えたとはいってもやはり建材の
フローリングを使った家が大半だと思います。
メンテもこれといった手入れは必要ないでしょうし、少し
くらい水をこぼしてもシミにもなりません。
便利な床板ですが造った時が一番よくて、経年変化を楽し
めるものではありません。