階段を加工しています。

当社の見習い大工さんが刻んでます。

入社して4年目でしょうか。

ベテランの大工さんに教えてもらいながら

刻んでいるようです。

 

 

 

 

 

 

今日はここまで刻んだようです。

当社はどの家も墨付け、手刻みで階段や枠材もすべて

現場で加工・仕上げをして組んでいます。

カンナ掛けやペーパー掛けもしています。

窓枠一つにしても新建材ならそのまま組み立てればいいですが、

無垢材を使う場合はまずカンナ掛けから始まります。

なので施工に時間がかかります。

 

階段の刻み組立は慣れた大工さんなら普通の箱型の直階段で

3日~4日くらいかかるでしょうか。

見習い大工さんなら1週間かかるかもしれません。

実際1週間もかかってもらうと手間代としては合いません。

しかしこれも覚えてもらうまでは仕方ないことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは別の現場で使う建具です。

簡単な建具ですがこれもまだ一人前ではない大工さんが

造ったものです。

 

昨日大工さんの専門学校卒業予定の方が面接に来られました。

和室や階段の施工もさせてもらえるようです。

話を聞いてみると何人かの方が分担で施工しているようですが、

階段を造るのに10人工くらいかかるようなペースのようです。

学校ですからスピードや能率は要求されません。

しかし民間の工務店は「造っていくら」の世界です。

学校で習っていることと現実とのギャップを感じられたようです。

学校で習うことと実際の仕事とは違うというのはどこの世界も同じです。

ある大工の専門学校を卒業した人が工務店に入社しましたが「習ってきた

ことと違う」となったそうです。

大工の専門学校ではノミやカンナの研ぎ方などを習うようです。

しかし、新建材ばかりを扱う工務店がほとんどですから、そのような

昔ながらの大工さんの七つ道具を使う機会が少なくなっています。

そのギャップを感じたのでしょう。

大工の専門学校が七つ道具を使うことを教えるのは当然かもしれませんが、

時代に沿ったことも習えるようにする必要があるのかもしれません。