解体作業が済んだ古民家です。
こちらも同じく古民家です。
古民家のリフォームばかりしています。
古民家の特徴がよくわかります。
どちらも壁がほとんどなく、柱と柱の間隔が広いです。
そして大きな梁は差鴨居が使われています。
在来工法と違うのは基礎がないことです。
石場建と言われる造り方です。
よくこれであの大きな家が建っていることだと思われます。
茅葺の家もありますが土が載った瓦屋根もたくさんあります。
茅葺は軽そうに見えますがどちらもかかり重いんです。
現代では鉄筋コンクリとの上に家が載っているのが当たり前になっています。
しかもべた基礎と言ってかなりの量のコンクリートを使います。
このコンクリートは現代の建築、土木工事においてはなくてはならないものです。
しかし、これがかなりの量の2酸化炭素を発生します。
コンクリート1㎥あたり約270kgの2酸化炭素を排出します。
想像しにくいですが、40年生の杉が1年間で吸収する2酸化炭素が約9kgですから
その多さがわかると思います。
1世帯の家が1年間に排出する2酸化炭素が4480kg、これを杉が1年で吸収する量に
換算すると杉509本分になるといわれます。
いたるところで大量の2酸化炭素が排出されています。
またこれを吸収してくれる植物があるからこそ成り立っているといえます。
コンクリートを使わないで家を造ることができれば2酸化炭素排出をかなり抑えること
ができるんでしょうね。
一方では2酸化炭素を吸収するというコンクリートの開発も研究されているようです。