住宅の価格はよく坪単価で表示されます。

3.3㎡当たりの価格です。

最近はこの表示の仕方も少なくなったかもしれませんが、

今でもお問い合わせなどでは「坪単価はいくらくらいですか」

と聞かれます。

この坪単価というのもどこまで含むかで大きく変わります。

家に含まれる工事費や手続き費用を列記していくと

「建物本体価格」のほかには大まかに

屋外給排水工事

給水引込(引込菅がφ13をφ20へ)

地盤調査(その結果によっては地盤改良工事)

確認申請費用

構造計算・温熱計算費用

といった費用が掛かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「建物本体価格」も照明器具、エアコン、カーテンといった備品

が含まれているかどうかは確認してみないとわかりません。

屋外給排水も立地条件によって大きく変わります。

給水引込は最初からφ20あれば不要になることが多いです。

地盤改良工事は調査結果を見ないとわかりません。

おおよそ60万円から100万円を超えることも。

確認申請も申請費だけのこともあれが手続きにかかるであろう

人件費などが加わることもあって差があります。

構造計算や温熱計算は表示されないこともあります。

他社の見積もりと比較をしてもだいたいかかる費用は同じですから、

項目別に安い、高いはあってもどこかに含まれているだけです。

ほとんどの消費者さんは見積もりを見ても細部はわかりません。

総支払額で比較するしかありません。

そこで最初の坪単価の話ですが、

建物本体価格の坪単価か、総支払額から算出した坪単価か、で大きく

変わります。

1.3倍くらいの価格差があるかもしれません。

ですから単純に坪単価を問い合わせてもどこまで含めた坪単価を提示

しているかは各会社、メーカーによってわからないのであまり参考に

ならないことがあります。

建売住宅や規格品を持った住宅会社ならばより現実に近いそう支払額

を提示してくれるかもしれませんが、注文住宅となるとそれはできません。

打ち合わせをしてラフプランを作ってもらいそこから概算見積、そして

総額が初めて分かります。

工務店側からすると予算を提示していただくのが一番です。

ちなみに昨年のウッドショックあたりから資材はすべて高騰しています。

そこへ職人不足で職人さんの日当も上がっています。

各社どこも坪単価はかなり上がっているはずです。