昨日は「斑鳩ホール」で法隆寺の世界遺産登録30周年記念公園
でドキュメンタリー映画「鬼に訊け 宮大工西岡常一の遺言」
という映画を見てきました。
研修を兼ねて社員全員参加でした。
「鬼に訊け」という題ですが、映画の中での西岡棟梁が弟子に技
を教える姿は穏やかで温和な好々爺という感じでした。
歳を重ねて丸くなられていたのでしょうか。
木造建築の第1人者でありながら、自分が関わった仕事の中で
コンクリートの構造物を組み込むことを条件にされたそうで
大変残念そうにその時の話をされていました。
1000年持たせるつもりで造っている建物に100年しか持たない
構造物を加えなければならないというのはさぞ悔しかったことで
しょう。
電動工具は一切使わないかと思いきや、時間と労力の節約のために
電気鉋を使っている場面もありました。
もちろん電動工具は繊維を引きちぎってしまうので仕上げは「槍鉋」
です。
お弟子さんが削る槍鉋の木くずが何ともきれいでした。