住宅業界は新しく建てるよりもリフォーム、リノベーション

のほうが多くなっています。

特に古民家は多くなりました。

そんなに物件があるのかと思うくらいですが、まだしばらく

は続きそうです。

 

 

 

 

 

先日、問い合わせがあって築100年を超えるような古民家に

伺ってきました。

いわゆる大和棟の家でしたが、リフォームよりも建て替えを

考えておられました。

ずっと暮らしておられるのでそれほど傷んでいるわけでは

ありません。

十分リフォームできる家だと思いましたが、母屋と離れや蔵

を無理につないでいるために所々で雨漏れを起こしています。

土で塗り固めた蔵なども土壁が雨で洗われているところも

あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

本格的にすべてを修繕するとなると大変ですが、使わない建物

は解体・撤去して主に生活空間として使う部分を残してリフォ

ームしてはどうかと思いました。

ご夫婦二人だけの暮らしですからそれほど大きな空間はいりません。

リフォームという選択肢もあるみたいですが、現状の雨漏れと暑さ、

寒さの改善が必要とのことです。

古民家の場合は頑張っても新築のような断熱、気密性を確保するの

は難しいです。

冬の朝は室温が4度くらいになるそうです。

そこへ今年の夏は確かに暑かったです。

さすがに大和棟の家でも堪えたそうです。

「解体処分してしまうにはもったいない」「同じような家は建てられ

ないだろう」これは施主さんもわかっておられるようです。

どんな提案をしたものか、迷います。