造作の家具を造ることが多くなりました。

カップボードや食器棚から流し台も造作することがあります。

書斎の机や本棚などももちろん造ります。

30年くらい前ではどの住宅会社も家具を造作するということ

はあまりありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

クローゼットなんかも昔はありませんでした。

昔は食器類は食器棚、衣服はタンスに納めるものでした。

家は本当に箱だけのような状態でした。

今では食器はカップボードに並べ、衣服はクローゼットになって

います。

家具自体を並べることはあまりありません。

ほとんどが造り付けになってきています。

もちろん中には嫁入りの時に親御さんが準備してくれたものと

いうことで大事に使おうとする方もおられます。

プランの打ち合わせでは家具を採寸して回ることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

家具類を造り付けにすると仕上げを統一することができてすっきり

とします。

また変な隙間などもできませんし、固定されているので転倒などの

心配はありません。

その代わり作ってしまうと動かすことはできません。

しかし収納を保存も含めて考えるとすき間だらけのクローゼットより

も箪笥のほうがよくできています。

大事な着物などは虫よけの樟脳を入れて保存していました。

 

大変失礼ですが、おそらく現代の人はそのような普段使いしないような

高価なものは持たないようになったのではないかと思います。

食器なども昔のように3世代が暮らすようなことはありませんし、冠婚

葬祭を家でなんてこともありません。

生活自体は簡素化してきたのかなとも思います。

これも時代の流れですね。

当社は古民家の仕事も多いのでつい昔の暮らしと現代に暮らしの違いに目

がついてしまいます。

ただ単に私が年を取っただけかもしれませんが。

 

 

 

 

 

 

階段の手すりが完成しました。