古民家のリフォームですが、解体工事と柱のレベル調整
が終わって床組みの作業を始めています。
写真の新しい木材は現代の家でいうところの「土台」です。
現代では土台は基礎の上に載っていますが、古民家は柱が
地面に伏せられた束石の上に建っていて土台はその柱に固定
されています。
現代の家では土台の下はすべて基礎コンクリートですから、
家の荷重は分散されますが、古民家の場合は主な柱の下にだけ
基礎となる石があるだけです。
不安定なように思いますが、その構造で100年から200年あるい
はもっと古い家もあると思いますが、今も成り立っています。
鉄筋コンクリートは誰が見ても頑丈で信頼性の高い構造物ですが、
これも寿命はあります。
原因はコンクリートの中性化によるもので、70年から100年位
とも言われますが、天然の石はそれくらいではどうにもなりません。
だからこそ今でも長持ちしているとも言えます。