昨日は着工式でした。
施主さんと工事にかかわる業者さんとの顔合わせです。
契約に至った経緯や設計の趣旨を協力業者さんに理解して
もらって工事に取り掛かります。
だいたい問い合わせから着工までに1年くらいかかっています。
今回の施主様はコロナの影響もあり、初めてモデルハウスに来
られたのは4年ほど前になります。
家づくりとなると考えなければならないことがたくさんあります。
まずどこの会社に施工してもらうかですが、これだけたくさんの
会社があるとどこが自分たちにとっていい会社なのか探すのはたい
へんです。
ホームページや雑誌、モデルハウスなどを見て回り自分に合った家
づくりをしている会社を探すことになります。
何が決め手になったかというアンケート結果で
「信頼できる会社だったから」
「営業マンが信頼できそうだったから」
が上位を占めています。
これならハウスメーカーさんならどちらも当てはまりそうです。
規模も大きければ施工事例もたくさんあり、営業マンもトークは
お手の物だと思います。
しかし、どんな家づくりをしているかはわかっていないかもしれません。
ということは施主さんは木造軸組みであろうが、ツーバイフォーであろう
が、プレハブであろうがそんなことは知らない人が多いのだろうと思います。
性能に関してはこれだけ情報が氾濫しているとある程度はわかるかもしれま
せんが、どうもそれは決め手にはなっていないように感じますし、聞きかじり
程度の情報では家づくりに迷うだけです。
こちらの要望をよく聞いてくれそうな安心できる会社にお願いしているのが実態
であって、どんな家、どんな生活は二の次になっていると思います。
一生に一度の、大きな金額が動くことですから、まず失敗したくないという気持ち
はよくわかりますが、どんな家で暮らしたいかをもう一度考えてみてから家づくり
に取り掛かってほしいと思います。