柱の加工をしています。
まだ加工していない手前の木材は「桧」です。
下にある柱は「1等」という等級の柱で節があって大壁の
部屋など柱が隠れる部屋に使われます。
こちらの柱には木口に🔲ム、四ムと書かれていますが、
これは柱の4面が無地、節がないという表示です。
和室や独立柱など4面とも見えるところに使われる柱です。
木口の白い柱が桧で茶色の柱は杉です。
杉はほぼ赤身材になります。
白っぽい杉もきれいでそれを選ぶ人もいますが、本当は
赤い部分、赤身が高価で丈夫です。
ほぼシロアリの害を受けません。
4面無地になると1等の柱の4倍くらいの価格になります。
集成材にはこのような区別はありませんが、無垢の木には
このように一ム、二ム、三ム、、四ムといったランクが
あります。
一ムや二ムmくらいの柱なら1等の木材の中にないものかと
拠り出すこともあります。
これも木材費を少しでも安くするためです。
最近は見える柱でも節があってもいいというお客さんもいますが、
昔は和室など見えるところに節のある柱を使うことは許されませ
んでした。
同じ1等でもそこにある節が生き節のこともあれば、死に節と言って
枝が枯れていて穴になっている節があります。
吉野の木では密植したうえで枝を枯らせて落とすことが多いので
死に節になることが多く、今では桧の1等の節ありの床板は造って
いません。
構造用の集成材や化粧の単板を貼った集成材が多用される時代ですが、
無垢の木にはこのような種別、等級があります。