「家族の変化」

1970年から2020年にかけて世帯数は倍くらいに増えました。

前半は住宅着工数も右肩が上がりで業界も大変景気のいい時期

が続きました。

人口が増え、核家族と単独世帯が増えたのが原因です。

しかし、現在は核家族の増加は止まり単独世帯だけが増えています。

1970年には夫婦と子供の世帯が41.2%だったのが25%まで下がって

います。

一方、単独世帯は20.3%から38%にまで増えています。

当社も単独世帯を施工させてもらったことがあります。

高齢化(配偶者がなくなるケースも)、未婚化、晩婚化といった背景

があります。

最も大きく変わったのは祖父母、父母、孫が暮らす3世代家族が22.7%

だったのが7%まで減っていることです。

一時期建てられた2世帯住宅も減少しています。

同居を敬遠する夫婦が増えたことが一番の原因です。

しかし、ここ数年3世代同居という家も少しづつみられるようになりました。

これも当社でも見受けられる傾向ですが、奥さんは割と親と仲が良く、子育て

や家事を助けてもらったり、両親の老後の介護もしやすいといったメリットが

あります。

また新しく家を建てるよりも比較的経済的な負担も軽くなります。

このような傾向がこれから先数年続くと家族は単独世帯、夫婦のみの核家族、

3世代同居といった家族構成が増えていくことになります。

実際、今の家づくりを始めて15年になりますが、最初の10年位は家と言えば

だいたい夫婦2人と子供さん二人が標準でしたがここ数年は明らかにこの傾向

が表れています。

両極化と言いますが、家も単独世帯のコンパクトな家と3世代が暮らせる大きな

家になっていくのかもしれません。