玄関収納です。

当社では押入や物入、収納の壁や天井に杉の板を貼っています。

空気がこもるので建材やビニールクロスを使うと特有の臭いが

するので杉板にしています。

押入というと中が湿気ると言われます。

布団などは使っていると身体の汗など、水分をたくさん吸収します。

それをそのまま収納すれば当然湿気ます。

しかし、押し入れが湿気やすいというのは中の温度が低いために

相対湿度の関係で結露しやすい状態になっているからです。

押入の中を温かくすればそれだけたくさんの水分を空気は保持して

くれるので湿気を感じません。

押入というのは部屋の中でも気温が低くなりやすところにあるものです。

日当たりのいいところに押入は持ってきません。

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の家は断熱性能も良くなって比較的押入でもそれほど気温が低く

なりにくくなっていると思いますが断熱性の低い家では押入は冷えます。

そんな時は押入れの中の壁や床にスノコ状のものを設置して隙間を造り

空気がとおりやすくしてあげると多少効果があるようです。

しかし、生活の様式も変わりつつあって今では畳に布団を敷いて寝て、

起きれば布団を上げて押入に収納するという生活をしている人はきっと

少ないでしょう。

就寝はベッドという人も増えましたから。

ヒートショックを起こしにくい、どの部屋も万遍なくある程度の室温を保つ

ことができる家では押入も湿気にくい状態になっています。

押入の内部を通気性のいいもので仕上げる、または湿気を吸ってくれるような

素材で仕上げる、または押入の壁の中を通気できる状態に造ってあげると

これも効果があります。

でも、昔に比べると押入という収納も少なくなりました。

大雑把にものを詰め込むにはいいですが下にあるものを取り出すのは大変ですから。