柱に鉋をかけています。
鉋は寸法を調整するために掛けることもありますが、
それ以上に表面をきれいに仕上げるために掛けます。
実際、鉋を掛けると表面が鏡面仕上げのように光ります。
鉋で仕上げた木材は水をはじくようになり、汚れが付き
にくくワックスを掛けたようになります。
プレーナーと言って同じように表面を削る機械がありますが、
これは回転する刃が木の表面を削るのですが、繊維を引き
ちぎることになり、鉋のような仕上げはできません。
鉋を掛けている木の木口をよく見ると「一ム三上」と書かれ
ているのが見えると思います。
これは柱の表面、4面のうち1面が無地(節がない)で残り3面
が上小節と言って小さな節があるという柱の等級の表示です。
実際は上小節であればほぼ節はありません。
無垢の柱はこのように表示されて真壁の柱や化粧柱として使
われます。
集成材は積層の木の表面に節のない薄い木を貼り付けて造ってある
のでこのような等級や表示はありません。
今日は塗装屋さんが外部に使う窓の面格子や建具を塗装に来ていました。
建具は建具屋さんが鉋で仕上げています。
塗装するとは思ってなかったようです。
鉋で仕上げているので塗料が無事に載るかどうか心配です。
以前、リフォームで破風板と言って屋根の切妻面に見える板を塗装する
ことになりました。
大工さんがそのまま使うと思ってきれいに鉋で仕上げてくれてました。
その後塗料が剥げてきてクレームになったことがあります。