門屋の改修をしています。
開口の幅が狭いので広げる改修です。
外側の桁は一度改修して広げておられるようです。
今回は奥の柱を撤去して梁をかけ替える工事です。
ジャッキを使って柱を取る準備です。
梁は加工済みです。
何とか無事に架け替えることができました。
木造軸組みの建物はこのような改修がしやすい構造です。
柱と柱の間隔が広くなればその感覚に応じて梁の大きさ(高さ)
を大きくすることで上の荷重を支えることができます。
古民家によくある差鴨居と言われる背の高い鴨居も同じ理屈です。
出入り口の幅を広げるために鴨居を大きくしていった結果、あの
ような差鴨居と言われる大きな鴨居を使うようになりました。
柱の間隔を広げると言ってもどこまでも広げられるものでは
ありません。
上に掛かっている荷重にもよりますが、4mくらいが限度です。
それ以上になると梁材も大きくなり、その自重自体が荷重になって
垂れ下がることがあります。