上棟後、外壁の合板を貼り始めたところです。
こちらはリフォームの現場で築40年位の家です。
現代の家と比べても同じ木造軸組みですから構造的には
ほぼ同じです。
現代の家は外壁に合板を貼るようになりましたが、この
時代は合板はあまり使わず筋違だけで耐力を取っています。
外壁は小幅板と言われる杉板の上に防水紙とラス網を貼り
モルタルを塗って塗装仕上げです。
一方現代の家はほぼすべて合板の外側に通気層を設けて
サイディングや吹付で仕上げます。
昔の家と違って外壁が2重になっていることになります。
外壁を合板で固めると筋違がほとんど外壁にないので断熱材
の欠損もなくなります。
現代の家はほとんどべた基礎を採用しています。
地面からの湿気を防ぐことができるのでシロアリの被害
もずいぶん少なくなりました。
大引を支えるのも鋼製束が標準です。
こちらの家はこの時代にしては土間にコンクリートを流して
いて珍しいですが、べた基礎ではなさそうです。
防湿のための土間コンです。
木製の束が使われていました。
木製の場合は鋼製のように調整はできないので床が浮き上がら
ない程度の長さに束を切断して下から支えています。
この家では浮き上がらないように番線で固定してましたが、下
から突っ張るだけなのでよく床鳴りが発生しました。
木のことですから収縮しますから。
完成すればわかりませんがいろんなところで改善されてきています。