当社では新築工事とリフォーム工事をしています。
10年くらい前はほとんど新築ばかりでした。
それが少しづつリフォーム工事が増えてきて年間にして半分
づつくらいになってきています。
よくできているもので新築が増えると不思議とリフォーム
工事が減りリフォームが多いと新築が減るといった感じです。
大手ハウスメーカーのリフォーム部門を造っているくらい
ですから、全体的にはリフォームが増えています。
これは古民家などのブームもありますが、景気が良くないのが
一番の原因だと思います。
10年前なら建て替えたであろう物件でもリフォームしてみようか
となっています。
工務店側としてはリフォームよりも新築のほうが簡単です。
リフォームは不測の事態もありますし、仕事自体が難しいです。
ここ数年のリフォームは大規模改修が多く新築のようになること
もあります。
間取りの変更、断熱、耐震は当たり前のようにどこでも施工して
います。
リフォームするには最低あと一世代は持ってくれないと困ります。
これが50年60年持ってくれれば毎世代新築のような大きなお金を
かけなくて済みます。
世代ごとにローンを組んでいたのでは家のために働いているような
ものです。
しかしリフォームも規模によっては新築並みに掛かることもあります。
建て替えるよりは解体の費用だけ安くなる程度のこともありますが、
今の家と同じ規模の家を建てることはできないと思います。
リフォームでも新築並みの耐震性や断熱性が欲しいところです。
それくらいの性能が確保できますというところもあるかもしれませんが、
実際は難しいでしょう。
新築の耐震等級3なみの家はリフォームでは難しいです。
リフォームの場合は等級ではなく評点で耐震性を表示しますが、これは
設計士さんが現状の劣化の程度をどう判断するかで大きく変わります。
当社では新築工事はすべて等級3を確保していますが、リフォームで
同じ強度を確保するのはかなり難しいと思います。