土台に使う「桧」という木です。

子らから新築の家の刻みをするので墨付けをします。

プレカットが大半を占めるようになりましたが当社は今でも

大工さんに刻んでもらっています。

家に使う木(樹種)に拘る人は少ないと思いますが、構造に

なるものなので本当は大事なものです。

 

土台というのは基礎の上に載せて柱の根元を支える木のこと

です。

地面に近く力のかかる部分で木造住宅の場合、老朽化の原因を

部材別に調査すると土台の劣化が第1位と言われます。

それだけにそこに適した木を使わなければなりません。

主に使われる木が桧、ヒバといった耐久性の高い木です。

桧やヒバは針葉樹ですが、昔はケヤキやクリも使われました。

しかし、現代ではケヤキもクリも高価で使っているところは

ほぼないと思います。

昔の蔵などに使われているのを見かけることはあります。

地域によっては杉も使われます。

杉の赤味(赤い部分)ですね。

赤い部分は栄養がないのでシロアリも食べませんから耐蟻性に

優れています。

当社では桧しか使わないので他社さんのことはわかりませんが、

米ツガという木が多く使われているようです。

それほど耐久性のある木ではないので防腐、防蟻剤を加圧注入した

ものを使っているようです。

日本は多雨多湿の国ですから国産の桧やヒバを使うに越したことは

ありません。

そう言えば、ウッドショックも落ち着き始めたかと思っていると

ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシアからの木材が入ってこな

くなるかもしれないと言われています。

ロシアから輸入している木材は主にツーバイフォーの住宅で使われ

ています。

「北洋」という樹種で日本の松のような木材ですが、白っぽい色を

しています。

一般の木造住宅でも天井や壁の下地に使う「野縁」「胴縁」にも北洋

がよく使われています。

影響の程度はわかりませんが、入ってこなくなると国産材がまた高騰

するでしょうね。