「パンデミック」今回のコロナ禍でよく耳にするよう
になりました。
パンデミックは調べてみると感染爆発と訳されます。
この感染も段階があって最初が「アウトブレイク」
特定の区域や集団で感染症が増加している状態です。
そして、感染症が特定の区域よりも広い地域に拡大
すると「エピデミック」と言われるようになり、それ
が国境を越えて広がった状態が「パンデミック」です。
歴史上パンデミックは何度か起きています。
有名なところではヨーロッパの天然痘。
当時フランスではルイ14世が国を統治していました。
当時は大不況もあって夜逃げや倒産が多発したそうです。
そこでルイ14世は「健全な企業経営」をさせるために
「倒産防止法」をつくるために有名な学者を呼びます。
学者が研究した結果「倒産、破産する人の多くは帳簿を
付けず、勘と度胸で経営をしている。数字を見て経営して
いる人はあまり倒産していない」と気づき数字がわかる
経営者を増やそうと「帳簿義務」を取り入れました。
とはいえ義務化されたからと言ってそう簡単にみんなが
守りません。
そこで「もしあなたが資金繰りに行き詰まったら裁判所に
帳簿を持ってきなさい。ちゃんと帳簿を付けていれば詐欺破産
とはせずに自己破産させてあげましょう。しかしきちんとした
帳簿を持ってこれない者は厳しい処罰が待っていますよ」と
申し伝えました。
その処罰というのがなんと「死刑」でした。
実際に執行されたそうです。
今でもたまに、見積も提示せず、おそらく帳簿らしきものもつけず、
地元のお客さんだけを相手に仕事をされている工務店があるようです。
それで続いているところがすごいと思うのですが「勘と度胸」でも
何とかなるんですね。
当社は毎月、税理士さんに来てもらって月次決算書をつくって
もらっています。
私のような建設業は一つの現場が完成、引き渡しをするまでは
売上に上がりません。
リフォームでも3か月から4か月、新築なら半年くらいの工期が
かかります。
完成するまではその現場で出るであろう利益も計上できません。
しかし会社を運営していくための経費は毎月必ず計上されます。
完成しないと利益が計上されないので赤字になるという月もあります。
月ごとの状態を確かめ、先を読みながら、今期を締める時にどの状態
にするか、それにはどうするかです。