古民家に来ています。
写真は渡り廊下の庇です。
古民家、昔の家は母屋とお風呂やトイレはだいたい別棟
になっています。
木造の家は基本的に水を嫌います。
腐朽やシロアリ発生の原因になるので母屋を長持ちさせる
ための工夫です。
私の実家もそうでしたが、渡り廊下はありませんでした。
一旦、外に出てから行くという面倒な造りです。
おそらく農家住宅だからではないかと思います。
町屋になると渡り廊下が付くのではと思います。
母屋から渡り廊下を歩いて庭を眺めながら離れに行くという
のもいいものだと思います。
冬は少々寒いですが、夏は快適ですよね。
そんな渡り廊下も現代では新しく造るということはまずあり
ません。
しかし京町屋のような間口が狭く奥行の長い家には通風や採光
のために坪庭が設けられます。
そんなところには渡り廊下は今もたくさん残っています。
このような伝統的な造作がなくなることはないと思いますが、
普通にあったものがだんだん珍しいものに変わっていくのでしょうね。