少しでも過ごそうとすると断熱性のいい家がいいですが、
太陽の日射熱を利用する方法もあります。
これは夏はできるだけ遮りたいですし、冬はできるだけ
取り込みたいものです。
ところが日射熱の取得と遮蔽は相反するものです。
ある研究によると斜めからの日射はガラスが反射してし
まうらしく、夏季の南面では20%から25%の日射が跳ね
返され、さらにガラス自体の日射取得率(50から60%)
が掛けられてさらに少なくなるそうです。
意外と少ないんですね。
また日射には直達日射と天空日射があってこの比率は夏場
では半々になり、天空日射は大気で散乱した光ですから庇
では防げません。
となると夏場での庇による日射遮蔽はあまり期待できない
ので冬場での取得を優先したほうがいいようです。
ちなみに冬でも夏でも最も有利な軒の出(庇の出)は2m角
の窓で窓高さの3分の1程度、60センチ位だそうです。
当社は雨による外壁への影響も考えて90センチを標準にして
ますが、日射取得だけを考えるともう少し短くてもいいみたい
です。
寒い時期なのでそう思ってしまいますが、これが夏になると
また少しでも遮りたくなるものです。