昔、階段と言えば材料は桧だったと思います。
松を使った階段もあるかもしれませんが。
今では階段はほとんどの家が新建材の既製品です。
材料は別にして20年くらい前までは階段は大工さんが現場で
加工していました。
その後階段もプレカットできるようになり大工さんが現場で
加工することもなくなりました。
当社では今も階段は大工さんが現場で加工して造っています。
階段と言ってもいろんなデザインがあってその家に応じて加工
してもらってます。
ところがこの階段の加工ができる大工さんは多分少なくなって
いると思います。
大工さんの七つ道具と言えば
差金、玄翁(金づち)、カンナ、ノミ、鋸、手斧、墨坪
ですがハウスメーカーさんの家を見てみると手斧はもちろんの
ことノミやカンナもいらないのではと思います。
階高と延長が同じであればどの家も同じ加工をすれば同じ階段
ができます。
だからプレカットができるようになりました。
階段を刻むよりは下の写真のように板を継ぐ方が難しいかも
しれません。
これは一枚の板を斜めに切ったわけではありません。
こんな幅の広い桧の板は手に入りませんから3枚の板をつない
でいます。
同じ家づくりをするにしても、どこに手間暇をかけるか、お金
をかけるかは考え方はそれぞれです。
できるだけ安いほうがいいというのもわかりますが、どれだけ
手間をかけるかということも家の値打ちだと思います。