「長期優良住宅」という制度があります。

家づくりを考える人はほとんどの方がご存じだとは思います。

劣化対策等級3

耐震等級2または3

維持管理対策等級3

断熱性能等級4

定期的な点検補修

などが義務付けられた住宅です。

そこへ不動産取得税がや登録免許税が割引されたり、住宅ローンの控除

が優遇されたりもします。

棟数は限定されますが、100万円の補助金が受けられることもあります。

住宅を取得する側にはこのようなメリットがあります。

また性能が表示されているのでおそらく転売時にも有利なはずです。

一方、申請のために時間がかかる、通常の住宅に比べて2割程度建設コスト

が2割程度高くなるといったデメリットはあります。

 

 

 

 

 

 

 

当社は新築はすべて長期優良住宅の認定を受けています。

ところが新設住宅着工戸数に対する長期優良住宅の認定実績は戸建て住宅

で全体の25パーセント程度です。

4軒に一軒の割合でしかありません。

思ったよりもかなり少ないです。

震災が多発したので耐震等級は誰もが等級3くらいは確保したいと考える

はずですし、高気密高断熱は当たり前のようになっているので断熱等級も

4くらいは取得していてもおかしくありません。

その他の性能に関してはそんなに施工費がかかるものでもありません。

なのにどうしてこんなに少ないのかと思います。

施工者側が長期優良の施工に慣れていないからか、施主さんがそこまで

の性能を要求しないのか。

性能よりも住宅の価格が優先されているのでしょうか。

基本的な性能に関しては後から付加しようとしても簡単にできるもの

ではありません。

個人的には長期優良住宅の仕様は住宅として最低限の性能だと思うのです

が、実際に家づくりを考えている方はどう思われますか。