リフォームでサッシを取り換えることは今では当たり前のようにあります。
施工する側も断熱するにはまず「サッシを取り換えませんか」と提案して
います。
それくらい効果があるのですが。
現在新築での複層ガラスの採用率はおそらく100%に近いでしょう。
しかし、つい20年ほど前、2000年の時点では新築の複層ガラスの普及率
は40%程度でした。
その頃は新築でもまだ10軒のうち6軒は単板ガラスだったんですね。
贅沢品だと思われていたんでしょうね。
それを考えると単板ガラスの家はまだまだたくさんあるはずです。
しかし、これが結構面倒というか手間がかかる工事です。
既存のサッシの周囲をコンクリートカッターで切り込んでサッシを取外し
そこに新しいサッシを取り付けますが、昔のサッシの現代のサッシでは
寸法が違います。
昔ほどサイズの種類がありません。
サイズをオーダーすることもできますが、種類によっては高額になること
もあります。
取り付けた後、防水処理をしてモルタルで下地を作り、仕上げに塗装と
いうパターンが多いです。
新築時の施工方法がこれが一般的だったんですね。
少し時代が流れると外壁がサイディングということもあります。
サイディングの場合はそこだけ違うサイディングになります。
当時の商品が廃番となっていることが多いですから。
大規模になれば全面貼替ということもありますが。
防水の面を考えれば全面に貼ってしまうのが一番かもしれません。
どちらにしても施工費は高額になります。
既存のサッシにカバーをして複層に変える商品もあります。
工事は簡単です。しかし、開口部が一回り小さくなります。
そしてこの商品が取り換えるほどの価格です。
サッシを取り換えるリフォームはこれからもあるのですから、
メーカーももっと安価に施工できるよう考えるべきだと思うのですが、
そこはメーカーもどこで利益を上げるかを考えてます。
施工費が取替ても変わらないというところが足元を見られているよう
に思うのは私だけでしょうか。