基礎工事完了です。

現代の在来工法ではすべての家にこの基礎が必要です。

基礎に耐力壁が固定されることで耐震性を確保しています。

 

 

 

 

 

 

基礎の出来形をチェックしています。

基礎の幅は15センチです。

この上に12センチ(4寸)角の土台が固定されます。

真ん中に伏せるので両側に15ミリずつ余裕があります。

手前に見えている釘の頭は基礎の天端レベルをチェックする

ためのものです。

出すぎなら基礎が低く、沈んでいれば高いということです。

今では基礎の天端は無収縮モルタルのレベラーというを流す

ことでレベル(水平)を確保するようにしています。

ここに高い低いがあると家にそのまま影響します。

床にビー玉を置いてみると転がるといったこともあり得ますが、

そこまで行くと地盤沈下の可能性が高いです。

その昔はレベラーなどなくて左官屋さんが基礎の両側に定規

を当てて天端を平滑に均していました。

その時に使うのが

 

 

 

 

 

この水盛管という機器です。

縦長のブリキ(ステンレス)の筒状の缶に水を入れ、缶の下から

透明のビニールホースをつなぎます。

ホースの中に水が流れ込みますが、そのホースの先はどこに持って

行っても水の高さは変わりません。

これでレベルを確定します。

特殊な機械も必要なく確実に水平を決めることができる単純で

優れモノでしたが、今ではほとんど使われていません。

 

 

 

 

 

 

基礎の立ち上がりの間隔をチェックしています。

 

 

 

 

 

 

ちょうど、3640ミリ(2間)です。

当然と言えば当然ですが、型枠を組み立てて生コンを流し込む

という作業が伴いますから狂いやすく、昔は5ミリから1センチ位

は普通にずれてました。

住宅ではどの分野の職種も精度が良くなっています。