当社は新築にしてもリフォームにしても使う木材は
主に吉野材です。
輸入材はほぼ使っていません。
新建材もほとんど使いません。
日本は国土の68%が森林と言われます。
しかし、日本は木材の輸入大国で国内需要の約8割の
木材を輸入しています。
輸入材を使った方が安いという理由があります。
米松、米ヒバ、米ツガ、ホワイトウッド、パインなど
木造住宅に使われるこれらの木は輸入材です。
家具も同じです。
ロシアで伐採されたナラやタモが中国で加工されて
学習机になって日本に入ってきます。
日本の木である杉や桧は輸入材である米松やホワイトウッド
で代用できます。
新建材などボリュームのある建材類はホワイトウッドが
芯材に使われています。
この木は日本の気候には適さないのは業界なら誰でも知って
います。
しかし、大量に使われています。
プレカット工場などではホワイトウッドは大量に使われて
いるはずです。
ほぼすべて(土台は違うと思いますが)の構造材がホワイト
ウッドで建てられている家がたくさん建っています。
最近この輸入材がアメリカやカナダから入ってこなくなって
いるようです。
輸入先の国内需要が増えたからというが理由のようです。
これで国産材が見直されるという期待もありますが、
簡単ではありません。
急に需要が増えても供給が追いつきません。
一過性のことであればいいのですが、長引くと国産材も高騰
します。
何より材料がないと着工ができないということが起きるかも
しれません。
建築業界はあまりコロナの影響がありませんでしたが、
ここにきて何かが起こりそうです。
アメリカでの国内需要が増えたのはコロナのせい(おかげ)とも
言われています。
巡り巡って何が起きるかわかりません。