新築に比べてリフォームの工事が多くなりました。
新築だけを手掛けていた工務店でもリフォームにも
対応するようになってきています。
リフォームは見えないところがあるので新築に比べて
工事は難しいです。
また職人さん大工さんもある程度経験と技量が必要に
なります。
個人的に思うのは普段プレカットで家を造っている
大工さんはリフォームに対応できるのかと思うことが
あります。
リフォームは構造を触ることもあります。
そんな時、刻んだりしたことがない大工さんであった
としたらどんな対応をするのかと思います。
いずれにしてもどんな構造でも対応できる大工さんは
少なくはなっていますし、要は経験があるかどうかです。
若くても技量のある大工さんはいます。
リフォームを依頼されたからと言って必ずしもリフォームで
対応できるかどうかは調査してみないとわかりません。
古民家と言われる家は比較的大きな構造材が使われていて
なおかつ真壁の家が多く、構造材の状態を把握しやすいので
リフォームで対応できる確率は高いです。
しかし、不動沈下や建物の傾き、シロアリや雨もりによる被害
が大きければこれはリフォームするとなると大変です。
新しく建てるより、費用が掛かることもあります。
一方、在来工法の家は家の状態のばらつきが大きいです。
しっかりと造ってある家もあれば、言葉は悪いですが建売で安普請
の家もあります。
建て替えるかリフォームで対応するかは費用対効果で考えることに
なります。
建て替えは解体の費用が発生します。
それプラス新築の費用になります。
リフォームした場合と比較して決めていただくことになります。
予算に関係なくどうしても残したい家もあります。
リフォームのデメリットは新築のように一から間取りを造ることは
できません。
耐震性能や断熱性能も限られます。
新築以上というのは不可能と考えていいです。
耐震等級3に相当するような補強はおそらく無理です。
(リフォームは評点で表示されます)
やはり新築するよりも低予算でしかもある程度の耐用年数が確保
できることがリフォームの基準になります。
家によってはリフォームと同じ予算で同じものは建てられない
ということもあります。
最終的には施主様の判断になりますが、住宅業界の傾向として
リフォームよりも建て替えを勧めるところが多いです。
新築のほうが仕事が簡単です。
職人さんも特別な技量は必要ありません。
しかし、リフォームは見えない不安要素があるからという理由も
大きいと思います。