上棟前の土台伏せです。
木造軸組みと言われる家は必ず基礎の上に土台を敷きます。
一部メタルジョイント工法と言われる軸組では土台を使わず
に基礎の取り付けられた金具に柱を固定する方法を取ってい
るメーカーもありますが在来の軸組はすべてこの方法で造ら
れています。
古民家と言われる家は石場建てと言って石の上に柱が載って
いますが、今ではほとんど施工されていません。
土台は柱の根元を固定するための木材でこれを使うことで壁が
まっすぐ通ります。
また部屋を正確に四角く作ることができます。
床のレベル(水平)もこれで決まります。
基礎の高さ(水平)が確保されていないとそのまま家に影響します。
度重なる地震の被害を受けて施工方法は変わってきました。
土台に柱を差し込むだけという時代もありましたが、今では
すべての柱が土台と金物で固定されています。
基礎から直接柱を固定するホールダウンという金物もあります。
地震により家が浮き上がるような引っ張りの力がかかっても柱が
抜けないようにという対策のためです。
上棟です。
土台の上に柱を建てて、柱や桁をを掛け渡していきます。
柱に取り付けられている斜めの材は仮の筋違です。
上棟時に柱の建ち(垂直)を確保しながら建てていきます。
屋根を支える母屋という部材を掛けているところです。
一番高いところが「棟木」になります。
これが上がって「上棟」になります。
丸太の梁や束に以前ここにあった家の古材を使っています。
棟を納めるときは施主さんに掛矢でたたいて納めて
もらいます。
それが「槌打ちの儀」です。