リフォームの現場ですが、解体間もないころの写真です。

今はもう大工工事も進んでいます。

築50年くらいの家ですが、現代の家と違ってやはり当時

の造りです。

2階の床ですが、今では3尺(910)置きに梁という構造材

が使われますが、1間(1820)くらいの間隔で配置されて

います。

根太の付け方も落とし込みになっていて間隔も広いです。

そしてやや太い根太が使われています。

リフォームで今はこのようになっています。

大和天井とかササラ天井といわれる天井です。

根太がなくてやや集めの床板を梁の上に直接貼ることで

梁と床板の裏側が見える天井です。

古民家などでよくある造りです。

新しく梁材を追加しているところもありますが、既存

の梁の上から化粧の板を貼って、それらしく見せてい

るところもあります。

これは施主さんの好みです。

私個人的にもこのような構造材が見える仕上げは好き

ですが、やっぱり今風に天井はクロスですっきりとし

たいという人もいます。

 

新築やリフォームの仕事をさせてもらっていると住まい

へのこだわりは十人十色です。

「家はこうでないと」という固定観念のある人、

反対に今までの暮らしがそうだったので今度は違った暮

らしができるようにしようとする人。

今までの暮らしで引き戸ばかりだった人がドアにあこがれる

こともあれば、真壁ばかりの家に住んでいた人がクロスで

仕上げてほしいということもあります。

そこはせっかく新築またはリフォームするのですから

あこがれていた空間を手に入れてもらえればそれでいいです。

ただ、おそらくドアよりも引き戸のほうが便利なことが多く、

大壁よりも真壁、構造材は見えていたほうが長持ちします。