伝統工法の家で完成の見学会をさせていただきました。
このような木組みの家は当社も初めてで、いろいろと
勉強させてもらいました。
在来工法の家に比べて構造材の量も多いので軸組だけ
で安心感があります。
昔ながらの仕口や継ぎ手は本当によく考えられている
と思います。
せっかく手間のかかった継手や仕口が隠れてしまって
もったいないと思ってましたが、ところどころ今も確認
できるところがあります。
写真は差鴨居の上端ですが雇い竿のシャチ栓がそのまま
残っています。
正面の3枚の幕板は飾りや目隠しではなく「貫」という
構造材です。
この家は筋交いは使っていません。
貫を使って構造を保っています。
他では見られない構造の家なので見学の方も感心されて
いました。
古民家にお住まいの方は「そういえばうちもこんな造り
方をしてあるな」と言われてました。
在来工法の家に比べて材料費も大工手間も余分にかかり
ますが、こんな家づくりが広まってくれればと思います。
設備にかかる費用を抑えて構造重視の家づくりを考える
人が増えてくれるといいのですが。
次世代に住み継がれる家です。
見学会ありがとうございました。
大事な家を使わせてくださった施主様に感謝です。