リフォームの現場です。
昔はリフォームというと水回り設備の取り換え程度の
仕事が多かったですが、あのテレビ番組の影響か、大手が
手がけ始めたためか、大掛かりなリフォームが増えました。
内装の床、天井、壁はほぼ解体してスケルトンにするよう
なリフォームが多いです。
サッシを断熱性の優れたものに取り換えたり、床、壁、
天井に新しく断熱材を設置したり筋違や合板で耐震性
を確保したりといったことが前提になるとスケルトンに
するしかありません。
内装の仕上げはリフォームすれば明らかにきれいになって
誰でも体感できますし、モデルハウスなどで事前に体感す
ることもできます。
そして好きな内装に仕上げることができます。
しかし、耐震や断熱のリフォームはどうでしょうか。
耐震性などは数値で評点や等級を示すことはできても実際
に地震が来てみないことにはわかりません。
施工途中を筋違や合板を使って耐力壁を設けていることを
確認してもらうことはできてもその成果はわかりません。
施工する側も構造計算ソフトを頼りに数値を確保することで
できる限りのことをしてはいますが、保証できるわけではあ
りません。
また、断熱リフォームもそうです。
サッシを取り替えて断熱材を入れれば明らかに断熱性能は上が
ります。
これもソフトを使ってどれくらいの断熱性能を持った断熱材を
使えばどれくらいのレベルになるかは数値で確認できます。
そして完成後入居してもらえば体感してもらえると思いますが、
暑さ寒さはその人の体感温度でかなり左右されます。
予想以上にいいと体感してもらえればいいですが、思ったほど
ではないと感じるかもしれません。
耐震にしても断熱にしても計算できるものではありますが、あく
まで数値で示されるだけで実際はどの程度なのかは体感して判断
してもらうしかないという不確定な部分は残ります。
これはリフォームに限らず、新築でも同じです。